| でも、ずっと健康であり続けるというのは幻想です。 本当は誰にとっても他人事ではないはず |
| です。 そもそも障害があるということは特別なことではありません。 生まれた時は、みんな寝 |
| たきりだし、そうして年を取ると目が見えにくくなったり、耳が遠くなる。 寝たきりになる人もいる。 これは、みんな「来た道、行く道」なんですね。 病気もそうです。赤ちゃんは生まれた時 |
| 免疫機能がなくて母親の免疫に助けられ育ちます。 その後色んな病気になったり予防接種を |
| したりしてだんだん抵抗力をつけていくわけです。 それも、老化と共に衰えて病気と闘うなくなっ |
| て死んでいきます。 考えてみてください、当たり前と思われている、今の健康が何に支えられて |
| いるか、医学の進歩は医者達の貢献ばかりではありません。 知恵者がいないと治療薬も予防 |
| 薬もできないんです。 病気の人は病気を通して健常者を守る、社会の防波堤だと思うんで |
| す。 社会を代表して病気になっているともいえます。無駄な命は一つもないのです。 |
| セックスはパートナーとのコミュニケーションの方法の一つです。しかし、この性的なふれあい |
| で、人から人へうつっていく病気も色々あります。 これらの病気のことをまとめて |
| TSTD−Sexually Transmitted Diseases(性感染症)と読んでいます。HIV感染もSTDの仲間で |
| す。 HIVの感染力はとても弱く写りにくい病気です。しかし日本におけるHIV/AIDSの大きな問 |
| 題点は国がアメリカの血液制剤によって血友病患者の多くがHIVに感染していることを隠し続け |
| るために1985年3月「日本人AIDS患者第一号が男性同性愛者である」と発表されるまで公表 |
| しなかったそうです。 このためHIV感染症は同性愛者や麻薬などの薬物中毒者などの“特別な |
| 人”がかかる病気という間違ったイメージがつくられ、一人一人にとって身近な問題だとは考え |
| られませんでした。 その後は男女間の性行為でも感染することが分かってからは“東南アジア |
| の女性→買春→うつる恐ろしい病気”という間違ったイメージがマスコミによってつくられました。 |
| そして社会的に弱い立場にいる人達をますますのけ者にすることへとつながっていきました。 |
| これらのHIV/AIDSに対する間違ったイメージは私達に正しい知識を持つことの大切さを教えて |
| くれています。 HIV感染者、AIDS患者が差別されずともに生きていく社会とは、弱い立場にお |
| かれた人達が生きやすく、私達に一人一人にとっても生きやすい社会です。 STDの感染する |
| 主な原因は、“性的なふれあい”であるため、誰でもが感染する可能性のある病気です。 |
| しかし、STD感染した人に対して “いやらしい” “性的にみだらな人”という見方をし、その人 |
| たちを傷つけたり、モラルの面から裁いたり、避けたりするということが多くあります。 |
| STDに対する正しい知識を持ち、STDに感染した人に対する偏った見方、特別視についても |
| みんなで考えていくことが大切です。 またSTDを糖尿病や高血圧症などの生活習慣病と捉え |
| 定期的に検査するようにしましょう。 ちなみに、HIV抗体検査、受診率は、イギリスで70%アメ |
| リカで50〜60%、日本は1%です。 |